知能指数(IQ)の算出方法
知能指数(IQ)とは、それぞれの年齢における知的能力の相対値。
わかりやすく言うと・・・
同じ年齢の人の知能検査結果の平均値(100という数値で表す)とくらべて高いのか、低いのか、ということ。
知能指数(IQ)は、次のような計算式で求めることができます。
※生活年齢(Chronological Age)
・・・生まれた日から知能検査日までの年齢。○歳○ヶ月。
※精神年齢(Mental Age)
・・・知能年齢。知能テストの結果、何歳何ヶ月までの問題ができたか。
たとえば、4歳0ヶ月のときに、知能テストの結果(精神年齢)が4歳0ヶ月相当のAくんは、
なので、知能指数(IQ)は100です。
そしてAくんが5歳になったとき、知能テストの結果(精神年齢)が5歳0ヶ月相当であれば、
となり、4歳のときと同じく知能指数(IQ)は100となります。
つまり、4歳から5歳になって、成長に伴いできることも増えたから知能指数(IQ)も伸びる、ということではありません。
おなじく5歳のBくんの知能テストの結果(精神年齢)が6歳相当だったとすると、
となり、Bくんの知能指数(IQ)は120、ということになります。
『知研式 因子別知能テスト』の目的
教室の生徒さんに受けていただく『知研式 因子別知能テスト』では、トータルの知能指数とあわせて、図形・記号・概念という知能領域ごとの数値、また記憶・思考という知能活動ごとの数値も知ることができます。
ですので、テスト結果を渡しする際には、お子さまの特に優れた分野はどこか?得意分野をさらに伸ばしてあげるには、また、不得意分野を伸ばしてあげるにはどうしたらいいか?について、ご家庭での取り組み方を含めて、お話させていただいています。
12歳くらいまでは脳重量の発達とともに知能も急激に伸びますし、小さなお子さまであればなおさら、その日の体調や気分によって知能テストの結果は左右されます。
ですので、結果の数字(知能指数)はあくまでも、この年齢のこの日の数字(次の日に検査すれば数値は変わっているかもしれない)というふうにとらえていただきたいと思っています。
そして大切なのは、お子さま自身の”知能の個性”を知って今後に活かしていただくこと。
また、同年代の他のお子さまと比べて高い・低い、ということではなくて、1年後に検査をしたときにどれくらい伸びているか?という、お子さまの成長を具体的に実感していただくこと。
当教室では『知研式 因子別知能テスト』を受けていただく意味をそのように考えています。