「知能」の定義は、心理学の分野では数えきれないほどありますが・・・
知能研究所では、知能とは「考える力(思考力)」と「憶える力(記憶力)」である、と定義しています。
憶える力=「記憶力」、考える力=「思考力」ですね。
この憶える力=「記憶力」は、さらに「記銘」「保持」「再生」の3つの働きに分けられます。
憶える力『記憶力』3つの種類
憶える力=『記憶力』3つの種類は以下のとおり。
①記銘(きめい) | 憶える | |
➁保持 | 憶えた(記銘した)ことを、いつまでも憶えている | |
③再生 | 憶えたことを思い出す |
たとえば・・・
一夜漬けが得意。
テスト直前に試験範囲を暗記してしまい満点が取れるけれど、テストが終わった瞬間に何もかも忘れてしまう・・・
テスト直前に試験範囲を暗記してしまい満点が取れるけれど、テストが終わった瞬間に何もかも忘れてしまう・・・
この場合、「記銘」力が高くて、「保持」力が低いといえます。
また、
道で知人にばったり会って、挨拶はするものの名前が出てこない・・・
とか、
「昨日のドラマに出てたあの俳優さんの名前なんだっけ??」
などという場合。
たいがい、その場ではいくら頭をひねって考えても思い出ませんが、しばらくたった何気ない瞬間にふと、「あ!!思い出した!!」となることが多いですよね。
こんなふうに、”絶対知ってるはずなんだけど思い出せない”というパターンの場合。
いわゆる、「度忘れ」というやつですね。
この場合、「記銘」「保持」しているけれど「再生できない」ということになります。
このように、ひとくちに「記憶力がいい」といってパターンはさまざま。
「その場ですぐ憶えるのは得意だけど、忘れるのも早い」(「記銘」力は高いが「保持」力が低い)
「憶えるのに時間がかかるが、いちど憶えたらなかなか忘れない」(「記銘」力は低いが「保持」力が高い)
など・・・
記憶の3つの働き「記銘・保持・再生」のうち、どれが得意か・不得意かによって、いろいろなタイプがあるということが言えます。
まとめ
知能とは「考える力(思考力)」と「憶える力(記憶力)」。