考える力【思考力】には5種類ある

「知能」の定義は、心理学の分野では数えきれないほどありますが・・・

知能研究所では、知能とは「考える力(思考力)」と「憶える力(記憶力)」である、と定義しています。

ようこ
憶える力=「記憶力」、考える力=「思考力」ですね。

「考える力(思考力)」は、以下の5つに分けられます。

①受容的思考

➁集中的思考

③転換的思考

④拡散的思考

➄表現的思考

ようこ
以下で、それぞれについてご説明します。

考える力『思考力』5つの種類

①受容的思考

受容的思考とは、外部の情報を正しく受け取れる能力のこと。(認知能力、理解力)

例:犬を見て、「これは犬だ」とわかる。

 例:三角形と四角形が同じではないということが、どのようにちがうのか説明はできないながらもわかる。

例:文章題を読んで、問題の意味がわかる(文章題が解けることとは別問題)。

➁集中的思考

集中的思考とは、二つ以上の事柄(情報・条件)からひとつの結論を導き出す能力のこと。(論理的思考、推理力)

例:「切るものです」「台所で使います」という二つの条件から、「それは包丁です」という答えを導き出す

例:「鳥類は、タマゴを生む」「ニワトリは、鳥類である」ゆえに「ニワトリは、タマゴを生む」、という三段論

③転換的思考

転換的思考とは、ある事柄を別の方面から見直す能力のこと。(創造力)

ニュートンが、りんごが木から落ちるのを見て、「りんごが上から下に落ちる」のではなく「地球とりんごが引き合った」と発想を転換して「万有引力」を発見したという話は有名です。

④拡散的思考

拡散的思考とは、ひとつの事柄(情報・条件)からいろいろな方向に思いをめぐらす能力。(思考の柔軟性)

例:「切るものといえば・・・」という問いに、「包丁」「はさみ」「のこぎり」「カッターナイフ」等々というように、どんどん考えを広げていく。

➄表現的思考力

表現的思考力とは、内部の情報(自分でわかっていること)を的確に表現する能力のこと。

ようこ
「わかっているけど、うまく他人に説明できない」ということはよくありますよね。

たとえば、友人に駅から自分の家までの道筋を訪ねられた場合。

当然、自分は駅から自分の家まで帰ることができるわけだから道筋はわかっているはずなのに、それを他人に説明するとなると、うまく伝えるのは難しかったりします。

まとめ

考える力(思考力)は以下の5つの種類に分けられます。

考える力(思考力)5つの種類

①受容的思考

外部の情報を正しく受け取れる能力(認知能力、理解力)

➁集中的思考

二つ以上の事柄(情報・条件)からひとつの結論を導き出す能力(論理的思考、推理力)

③転換的思考

ある事柄を別の方面から見直す能力(創造力)

④拡散的思考

ひとつの事柄(情報・条件)からいろいろな方向に思いをめぐらす能力(思考の柔軟性)

➄表現的思考

内部の情報(自分でわかっていること)を的確に表現する能力。

ようこ
日常生活のいろいろなシーンや学校の勉強、仕事の場面など、状況によって求められる思考力は違ってきます。