人間は誰でも生まれながらに、模倣反射【=マネしたい】と探求反射【=知りたい】という、生きるための本性(ほんせい)を持っています。※関連記事:子どもはみんな学びたい!?
そのため、子どもが持つ本性をうまく刺激してあげれば、自らが興味や意欲を持って、すすんで与えられた課題に取り組み考えます。
脳がもっとも成長する幼児期に、「知りたい」「マネしたい」という欲求を満たす刺激と環境を与えてあげることが幼児教育の目的となります。
探求反射(=知りたい)を刺激して”やる気”を引き出す
子どものやる気を引き出すポイントの1つ目は、子どもの能力に応じた課題を与えて探求反射(=知りたい)を刺激することです。
その子の発達段階に対してあまりにも難しいと子どもはやる気をなくしてしまいますし、逆に簡単すぎても面白くありません。
”ちょっとがんばったらできる”ちょうどいい課題を与える、もしくは”ちょっとがんばったら自分でできる”ところまで手を貸してあげて、あとは自分でやらせることが大切です。
しかしながら、この”ちょっとがんばったらできる”の頃合を見極めるのが難しかったりします。
子どもが自分でやり遂げるのを待ってあげられる心のゆとりも重要になってきますね。
たとえ9割を手伝ってもらったとしても、残りの1割を自分でやり遂げることで、子どもは「自分でできた!」という達成感を味わいます。
この達成感の積み重ねが自信につながり、「次もまたがんばろう!」という前向きな気持ちにつながっていきます。
模倣反射(=マネしたい)を刺激して”やる気”を引き出す
よく、「家で子どもに取り組みをやらせようとしても、嫌がってやりません。どうしたらいいでしょうか?」というご相談を受けることがあります。
たしかに、もともと子どもが好きな分野の取り組みならともかく、子どもが苦手、または興味がない分野の場合、強制さればされるほど嫌がってしまい、無理にやらせようとしても逆効果になってしまいます。
そんな時は、「じゃあ、ママがやってみよう!」と、お母さまが楽しくその課題に取り組んでいる姿を見せるのが有効。
すると子どもの模倣反射による”マネしたい”欲求がはたらき、自ら「僕もやる!」となるのです。
特に2歳くらいの”何でも自分でやりたい”時期のお子さんなら、一転して「ママはさわらないで!!」とばかりに自分でやりたがったりもします。
もしここでお子さんが自らやりたがらなかったとしても、そのままお母さまが続けてみてください。
お子さんはきっと、横目でお母さまのやることを見ていることでしょう。
必ずしも自分でやらせることだけに意味があるのではなく、小さいうちはお母さまのやることを見るだけでも刺激となりしっかりと脳にインプットされています。
強制してやらせるのではなく、あくまでも自主的な行動を促すことが大切です。